■睡眠や食事もDHEAに影響!
睡眠不足もDHEAの分泌に影響します。
睡眠が不足するとストレスが溜まり続ける原因になり、コルチゾールの分泌が増えてしまいます。
するとDHEAだけでなく、睡眠に関するホルモン・メラトニンやセロトニンの分泌が減少してしまい、いっそう睡眠不足が深刻になります。
質の高い睡眠をとることは、ホルモンバランスを整える意味でも重要です。
また、栄養バランスもDHEAにかかわってきます。
DHEAをはじめとするホルモンの原料となるのが、アミノ酸やコレステロールです。
コレステロールと聞くと、すべて悪者のように考える人もいると思いますが、コレステロールは細胞膜の材料となったり、ホルモンの原料になったりするなど私たちの体に必要なものです。
アミノ酸やコレステロールが不足すると、DHEAの分泌にも悪影響を与えかねません。
LDL(悪玉)コレステロールが増えすぎないように気をつけなければいけませんが、コレステロールを含む食品をまったく取らないような食生活は、マイナス面が大きいのです。
バランスのとれた食生活は、体にとって必要不可欠です。
急激に血糖値を増加させるような食事もよくありません。
精製された小麦粉や米など、糖質を多く含む食品を中心にした食事は、血糖値を急激に上げてしまいます。
すると、血糖値を下げる唯一のホルモン・インスリンの分泌が盛んになり、副腎疲労に対してもよくありません。
その様にないようにするためには・・・
①食事の最初は野菜を食べる。
②よく噛んで早食いをしない。
③大食いを避ける。
・・・などを実践して、食後の血糖値が急激に上がらないように注意しましょう。
本コラムのバックナンバーvol.164「時間栄養学の基本」でも紹介しましたが、朝食を抜いて昼食を取ると、昼食後の血糖値の上昇幅が大きく、しかも上昇した状態が長く続くとされています※3。
朝食を抜くことで肥満に結びつくという報告もありますので、1日の最初の食事となる朝食をあなどってはいけません。
糖質を多く含む食品に限らず、食事の摂取量=エネルギー摂取量を考える必要もあります。
また、カフェインやアルコールの取り過ぎも、DHEAの分泌を抑えてしまう危険性があると指摘する専門家がいますので、注意しましょう。
次回は「運動でDHEAの分泌を増やす!」についてご紹介します。お楽しみに!