■尿の色でわかる健康!
尿の色は普通、淡黄色か黄褐色(茶色がかった黄色)です。
胆汁に含まれる赤褐色の色素が混じっているためです。
●尿の色がにごる!
≪こんな場合は心配なし!≫
ホウレン草、たけのこ、チョコレートなどをたくさん食べた。
シュウ酸という成分を多く含むこれらの食品をたくさんとると、尿の中にシュウ酸塩が増え、尿がにごる場合があります(塩類尿)。
≪こんな病気の可能性!≫
膀胱炎・尿道炎・腎盂腎炎など、これらの病気では、尿の中に細菌や白血球が混じり、尿がにごる場合があります。
泌尿器科か内科に診断を受けたほうがいいでしょう。
●尿の色が赤くなる!
≪こんな場合は心配なし!≫
・お薬を服用している
ある種の便秘のお薬、抗生物質、糖尿病のお薬の中には、おしっこを赤くするものがあります。
≪こんな病気の可能性!≫
血が混じっているため尿が赤っぽくなっている場合
・尿路結石(腹部などが痛むケースが多い)
・急性腎盂腎炎(高熱を伴う)
・膀胱炎(排尿するとき痛む)
症状が特にないのに真っ赤なおしっこが一度でも出た場合は、腎臓、膀胱、尿管などの癌の可能性があります。
必ず泌尿器科を受診しましょう。
●おしっこの色が濃くなった
≪こんな場合は心配なし!≫
・運動などでたくさん汗をかいた
・朝起きぬけのおしっこ
※お薬やビタミン剤が原因で、強い黄色になることもあります。
≪こんな病気の可能性!≫
・肝臓病
・胆道の障害
これらの病気では、おしっこの中にビリルビンという色素や尿素が増え、おしっこの色が褐色になります。
次回は「尿の量の変化でわかる健康!」についてご紹介します。
お楽しみに!