心疾患

【心疾患】最終回:心臓発作を回避する!

狭心症や心筋梗塞の発作は、ちょっとした血圧の変動などが引き金となって起こります。

日常生活の中では、次のことに気をつけましょう。

■入浴時やトイレの温度差に
は要注意!

温度差が大きな場所では、血圧が急激に上下します。

心臓や血管に一時的に大きな負担がかかり、心筋梗塞などの引き金となりかねません。

特に注意が必要なのは、冬の浴室やトイレなどです。

特に浴室は、暖かいリビングから寒い脱衣場へ、そして再び熱いお湯につかるというように、大きな温度差をくり返し、血圧も変動しやすくなります。

脱衣場は小型の暖房機で暖め、浴室は入る前にシャワーを出しておくなどして、蒸気で暖める工夫をしましょう。

また、高齢になると、お湯の温度を感じにくくなり、つい熱い湯に長く入ることが多くなるため、心臓に負担をかける原因となります。
湯温は40℃以下にしましょう。

高齢者の場合、冬の入浴中の心臓発作は注意が必要です。

お年寄りが入浴中には、家族が途中で声をかけるなど、気をつけてあげることも大切です。

次にトイレですが・・・
寒い冬の早朝にトイレ行く時はカーディガンなどをはおり、靴下をはくなど、身体を冷気から守ることが大切です。

■水分を十分にとる!

体内の水分が不足すると、血液がドロドロになりやすく、心臓発作を起こしやすくなります。

特に、夏場には十分な水分補給が必要ですが、マンションなどの気密性の高い住宅では一年中乾燥しやすいため、知らず知らずのうちに水分不足になることがあります。

自宅にいるときでも、こまめにお茶や水を飲むことを心掛けましょう。

また中高年になると、就寝中にトイレに行くことが面倒で、夜間には水分をひかえる人が少なくありません。

就寝中にも汗などで水分が奪われるため、血液の流れが悪くなり、さらに早朝の血圧上昇などが加わると、心臓発作のリスクが高くなります。

寝る前には、白湯を1杯飲むようにしましょう(冷たい水は胃を冷やすことがあるので注意)。

■疲労をためない!

仕事などが忙しく、疲れがたまっている時には、心臓発作を起こしやすくなりので注意が必要です。

忙しいと、食事がないがしろになり、アルコールやタバコの量が増えることが少なくありません。

こうした行動は、身体の疲労を増幅させ、発作のリスクが高まります。

疲れていると感じたときほど、食べ過ぎたり飲み過ぎたりせず、タバコの量も減らすように心掛けましょう。

またサプリメントなどを利用し、ビタミンB・C・Eを多めにとり、疲労回復を図ることも大切です。

忙しさから解放された直後の、ホッとしたときも要注意です。

解放感から、ついつい飲み過ぎたりすると、身体の疲れがまだとれていないため、心臓や血管に大きな負担をかけることになるからです。

■夜更かしをしない!

睡眠不足が続いているとき時も、発作に注意する必要があります。

特に、40歳を過ぎた頃からは、若い頃と同じように夜更かししていると、身体に与えるダメージが大きく、心臓などへの負担となるので注意しましょう。

■イライラしたり興奮したりしない

せっかちな性格の人は、仕事でも日常でもついイライラしがちです。

イライラは血圧を上昇させてしまいます。

また、テレビのスポーツ中継などで興奮したときにも、一時的に血圧が上昇し、危険なことがあります。

イライラした時や興奮した時などは、意識的にお茶を飲むなどして一息つく時間を作るようにしましょう。

■過度の緊張は禁物!

ゴルフやゲートボールでは、パットやティーショットの時に心筋梗塞を起こす人が少なくありません。

緊張して息を止めるため、一時的に血圧が上がるからです。

スポーツでも仕事でも、ある程度の緊張は必要ですが、どんなときでも意識的に深呼吸をするなどして肩の力を抜くコツも知っておきましょう。



【心疾患】第6回:生活習慣の改善で予防する!

■□生活習慣を改善する

狭心症や心筋梗塞の基本的な原因は動脈硬化です。

予防のためには、まず食生活をはじめとした生活習慣を改善し、できるだけ動脈硬化を起こさないようにすることが大切です。

■食生活を見直す。

多くの生活習慣病の原因として、慢性的な食べすぎ、飲みすぎなど、食生活上の問題があります。

腹八分目を心がけ、肉類や揚げ物などの高カロリー食をひかえめにしましょう。

また、塩分の多い食べ物やコレステロールの多い食べ物を食べないなど、食生活には十分に注意が必要です。

■体脂肪や血圧などを自己管理する。

既に肥満や高血圧、高血糖、脂質代謝異常などがみられる場合には、定期的に病院を受診して医師の指導を受けるようにしましょう。

また、自分でも日頃から、体重や体脂肪、血圧などの測定を行い、動脈硬化の予防を心がけることが大切です。

■禁煙する。

狭心症や心筋梗塞の場合、タバコを吸うことは非常に大きなリスクとなります。

血管を収縮させるだけでなく、活性酸素を発生させ、動脈硬化を促進することになりかねません。

どうしてもタバコがやめられない場合は、禁煙外来のある病院などを受診し、きちんとした禁煙プログラムを実行してみましょう。

■ストレスを解消する。

仕事や人間関係など、強いストレスが続くと、血圧を高くするだけでなく、食べ過ぎや飲み過ぎによって肥満や糖尿病などをまねくこともあります。

まず自分のストレスに気づくこと!
そして休日には旅行や映画観賞、買い物など、好きなことをやって気分転換を図るようにしましょう。

また温泉やマッサージなどで、からだをリラックスさせることも、ストレス解消につながります。

■適度の運動をする。

毎日の生活の中に、適度の運動をとり入れましょう。

運動は、肥満をはじめとしたすべての生活習慣病の改善につながります。

激しい運動でなく、軽めの運動から始めましょう。

ただし、すでに動脈硬化などが進展している場合には、運動そのものが狭心症や心筋梗塞のリスクとなることもあるので、かならず医師に相談してから始めましょう!

【心疾患】第5回:性格と心疾患の関係!

狭心症や心筋梗塞を起こしやすい性格があることを、知っていますか?

少々旧い調査となりますが、1950年代の後半にアメリカで「狭心症や心筋梗塞になりやすい性格」の調査が行われました。

その結果・・・

①競争心が強く、攻撃的で、せっかちな性格の人

②仕事などのペースもゆっくりした、のんびりした性格の人

この2つを比較したところ、①の人は狭心症と心筋梗塞の発症率と死亡率が②の2倍以上にもなるという結果となったのです。

・イライラすることが多い
・約束の時間は守るほうだ
・他人からあれこれ指図されることが嫌いだ
・人にまかせられず、つい自分でやってしまう
・負けることが嫌いだ
・自分の意見や意思をアピールする
・ライバルだと思う人がいる
・会社の仕事を自宅まで持ち込む

あなたは、当てはまるごとありますか?

日本人の場合、たとえば負けず嫌いの人や自己主張が強い人でも、会社や人前では抑えていることが多いですよね。

こうしたケースでは、かえってストレスを受けていることがあります。

本音で自分を見直してみると、上記項目に当てはまることが多いのではないでしょうか。

ただし、こうした性格の人には、仕事ができ、優秀な人も多いので、けっして悪いわけではないのですが・・・

ただ、知らず知らずのうちにストレスがたまり、心臓や血管に負担をかけていることが多いので、注意が必要です!

【心疾患】第4回:早朝高血圧と超悪玉コレステロールに注意!

心疾患には、肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症など、多くの生活習慣病がかかわっています。

なかでも心筋梗塞の場合には、早朝高血圧と超悪玉(小型LDL)コレステロールが、大きな原因となります。

■早朝高血圧と心筋梗塞

一般に心筋梗塞は、起床前後から午前中に起こりやすい傾向がみられます。

これは日常の活動に備え、起床前後から私たちの血圧が上昇するためです。

とくに早朝高血圧といって、起床前後に血圧が急上昇し、正常値を超えるタイプの人は、心臓や血管に急激な負担がかかり、心筋梗塞などを起こしやすいので注意が必要です。

早朝高血圧は、その名のとおり朝早くに起こる血圧変動なので、病院の血圧測定だけではわかりにくい面があります。

血圧が高めの人は、日頃から家庭血圧を測定し、自分が早朝高血圧タイプかどうかチェックすることが大切です。

■超悪玉コレステロールと心筋梗塞

コレステロールには、善玉(HDL)と悪玉(LDL)があることはよく知られています。

このうちの悪玉(LDL)コレステロールが多いと、脂質異常症のリスクが高くなります。

とくに小型LDLタイプは、血管内壁に入りやすく、また酸化されて動脈硬化を促進するため、超悪玉と呼ばれています。

この超悪玉(小型LDL)コレステロールが多い人ほど、心筋梗塞を起こしやすい傾向がみられるので、注意が必要です。

定期健診などでコレステロール、とくに悪玉(LDL)コレステロールが多いといわれた人は、超悪玉(小型LDL)コレステロールについても検査を受けておきましょう!

【心疾患】第3回:狭心症と心筋梗塞の違いは?

■狭心症とは?

狭心症は、冠動脈の血流が悪化し、心臓が一時的に酸欠状態となる起こります。

胸のあたりに圧迫されるような痛みや苦しさを感じたり、人によって、あごやみぞおち、耳のあたりに痛みを感じることもあります。

症状は、数分から十数分程度続きます。

安静にしていると治ることもありますが、くり返す場合には、ニトログリセリンなどの常備薬で発作を抑えるようにします。

また、狭心症には2つのタイプがあります。

①安定型

普段は起こりませんが、階段を上ったり、運動したりしたときに起こりやすくなります。

②不安定型

運動時にかぎらず、睡眠中など安静にしているときでも起こります。

この不安定型は心筋梗塞へと進みやすい傾向があるので、注意が必要です。

■心筋梗塞とは?

心筋梗塞は、冠動脈の血流がほとんど止まってしまい、酸欠から心筋の一部が壊死(死滅)するほど悪化した状態をいいます。

左胸のあたりを中心に、非常に強い圧迫感や激しい痛みが起こり、人によっては肩や背中、首などに痛みを感じることもあります。

冷や汗や吐き気をともなうことも少なくありません。

症状は30分以上、時には数時間に及びます。

手当てが早いほど治癒する確率も高いので、我慢せずにすぐに病院に行きましょう。

現在は、治療技術が進み、発症後6時間以内にカテーテルによる治療を受けることができれば、死亡率は10%未満に抑えることができます。

ただし、発症後、意識がなく、心肺機能が停止した場合には、すぐにその場で人工呼吸や心臓マッサージなどによる心肺蘇生を行う必要があります。

■発病時のアドバイス

睡眠中など深夜に心臓発作が起こった場合、我慢強い人は朝まで様子をみようとして、かえって手遅れになることがあります。

また糖尿病の人や高齢者の場合には、痛みの感覚がにぶくなっていて、痛みをほとんど感じずに心筋梗塞を起こしていることがあります。

心臓発作が起こったら、我慢せずに早めに病院へ行くことが重要です。

また、冷や汗や吐き気など、ほかの症状にも注意することが必要です。



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