ドライアイ

ドライアイは仕事の効率に悪影響!(最終回)

■ドライアイの予防!

オフィスワーカーを対象にドライアイの有病率を調べた『VDT作業者におけるドライアイの有病率と危険因子』の研究では、VDT作業の時間が長い人ほど有病率が高いことがわかっています。

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===≫(参考)
VDT作業(ブイ・ディー・ティーさぎょう)とは、ディスプレイ、キーボード等により構成されるVDT(Visual Display Terminals) を使用した作業を言い、一般的にはコンピューターを用いた作業を指す。
≪===

VDT作業をしている人のうち、65%の人は治療が必要な状態であり、有病率は女性の方が2倍高いこともわかりました。

女性は年齢が上がるほど涙の分泌が減ってきます。

涙が出にくくなると目の表面が守られなくなるので、ドライアイになりやすいと言えます。

職場以外でも、スマートフォン、テレビ、ゲーム機など、私達の身の回りにはさまざまなIT機器があり、活用するライフスタイルになってきました。

ディスプレイを見て過ごす時間が長くなるほど、目にとってはドライアイのリスクが増えます。

そのため、これからは予防することが非常に大事なのです。

「たとえば、市販の目を温めるアイマスクは、目の周りの血行をよくし、目の縁にあるマイボーム腺からの油層の分泌を上げ、涙の質をよくします。

サプリメントも研究されていて、摂取するとドライアイを悪化させないことに役立つと思います。

また、近年は、目元を洗うアイシャンプー(洗浄料)が登場しています。

これは、脂質を分泌するマイボーム腺の穴をきれいに洗うためのものです。

涙の油層の質がよくなり、自覚症状がよくなります」。

目に気になる症状があったら、眼科で相談してみましょう。

また、日頃から目をケアして、安定した涙で潤う健康な目を維持していくことが大切です。

ドライアイは仕事の効率に悪影響!(その3)

■ドライアイの診断と治療!

ドライアイの診断は・・・

①目の自覚症状
②涙液の異常
③結膜上皮の症状

以上のうち、3つが当てはまると「確定」となり、2つでは「疑い」があり、治療の対象になります。 

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治療は、一般的には点眼薬が用いられます。

これまでは、涙の水分を補給し、角膜を修復する点眼薬が使用されていましたが、最近では、涙の層別に働きかける点眼薬が開発され、涙のタイプや原因に応じた治療が可能になっています。

重症では、「涙点プラグ」という治療法が行われます。

鼻側に近いまぶたの上下には、涙点という小さな穴があります。

ここに0.4mm~1.3mmの太さのシリコン製のプラグを差し込み、涙の出口を塞ぐのです。

涙点は、涙の下水管のようなものです。

閉じると涙の蒸発を防いで涙の量も多くなるため、自覚症状がよくなり、目の表面の傷も治ります。

プラグは着脱式で外すことができます。

治療費は1個3000円程度です。

保険診療で受けることができます。

ドライアイの点眼薬は色々な種類があり、同じ治療を続けるとは限りません。

点眼を開始したら、約2週間後に必ず診察を受ける必要があります。

次回、最終回は「ドライアイの予防!」についてご紹介します。お楽しみに!

ドライアイは仕事の効率に悪影響!(その2)

■そもそもドライアイとは?

ドライアイは、涙の量の不足や質(成分)のバランスが崩れることによって、目の表面に涙が行き渡らなくなり、角膜(黒目)や結膜(白目)に傷ができる病気です。

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涙は外側から「油層」「水とムチン層」という二層構造になっていて、正常な涙は層のバランスがとれて安定しています。

ドライアイになると涙の水分量が少なくなったり、質に問題が生じたりします。

それによって、涙が蒸発しやすくなって様々な症状となって現れます。

ある研究では、パソコンの画面を見て仕事をするVDT作業の時間が長い人ほど、ムチンの量が減ることも明らかにしています。

ムチンは水の層と目の表面の間を調整して、水分が留まるように働いている成分です。

目の表面が乾くと、まばたきの回数を増やして改善しようとしますが、ドライアイになるとそれでも抑えることができません。

ものが見えにくくなり、実用視力も下がってきます。

次回は「ドライアイの診断と治療!」についてご紹介します。お楽しみに!

ドライアイは仕事の効率に悪影響!(その1)

・パソコンの画面が見えにくい。
・目が重く感じる。
・目がゴロゴロする…。

仕事中にこの様な目の不調を感じたことは、ありませんか。

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たいしたことはないと思われがちなドライアイですが、オフィスワークに大きく影響することがわかってきています。

ドライアイを仕事の生産効率という視点から見ると、片頭痛に匹敵するほどの損失と指摘されています。

ある調査によると、ドライアイの人では、出勤しているにもかかわらず、年間に3日間欠勤しているのと同じくらい、仕事の生産効率が下がることがわかっています。

ドライアイによってミスが多くなり、集中力もなくなるためなのです。

片頭痛と比べるとドライアイは軽く考えられていますが、体への影響は同じように大きく、仕事の効率にも関わってくるのです。

次回は「そもそもドライアイとは?」についてご紹介します。お楽しみに!

放っておくと危険!冬のドライアイ対策!【最終回】

最終回の今回は、冬のドライアイ対策のいついて
ご紹介します。

1.冬のドライアイ対策

それでは、冬の寒い時期のドライアイ対策を
ご紹介します!

(1)加湿して乾燥を防ぐ!

ドライアイの直接的な原因は、やはり空気の乾燥です。
乾燥を防ぐには、加湿器の利用が効果的です。

空調が一元管理されたオフィスでは、なかなか容易では
ありませんが、最近ではパソコンのUSBから電源を取り、
ペットボトルの水分から加湿をするアイテムも発売されて
います。

また手元に濡らしたタオルを置くだけでも、多少の効果が
期待できます。

(2)目線の位置は下向きに!

空気の乾燥から、瞳を守るための、意外なお手軽対策です。

目は大きく開けば開くほど、空気に触れる面積が大きくなり
瞳が乾燥しやすくなります。

「見上げたとき」と「見下げたとき」では、前者のほうが
より目を開くことになるため、普段使用するパソコンの
モニターを、目よりも低い位置にセットするだけで、
乾燥を緩和することができます。

(3)内側からもアプローチ! 

「乾燥する季節のドライアイ予防には『ムチン層』の
ネバネバパワーが効果的です!

涙と瞳の接着剤の役目を果たす『ムチン層』は、
食事から体内に取り入れることができます。

とりわけ含有量が豊富なのが、ムチンの宝庫と
いっても過言ではない「納豆」。
 
ビタミンAやマグネシウムと一緒に摂取することが
望ましいため、それ自体にもムチンを含み、さらに
体内でビタミンAに変換されるカロチンとマグネシウムが
豊富な「オクラ」と混ぜて食べるのがおすすめです。

(4)マイボーム腺を刺激!

前述した通り、涙の蒸発を防ぐ『油層』は、まばたきの刺激に
よって『マイボーム腺』から押し出されるように分泌されます。

そのため、意識的にまばたきをおこなうのはもちろん、
ホットアイマスクや蒸しタオルで、目元を温めることも
効果的です。

油は冷えると固まる性質をもつため、目元を温めることで
マイボーム腺のつまりが解消され、分泌がスムーズに
行われます。

(5)高粘度の目薬でケア!

ドライアイ(目の乾き)にアプローチした目薬は少なく
ありませんが、特に悩みが深刻化する冬におすすめ
したいのが、高粘度の目薬の使用です。

先にご紹介したように、涙は『ムチン層・水層・油層』の
3層構造によって長く角膜の表面に止まり、瞳を乾燥から
守っています。

高粘度の目薬を使用することで、とろっとした薬液が、
涙のうるおいを保ち、涙の蒸発を抑えて目にベールを
張るように乾燥から防いでくれます。

いずれもすぐに実践できる対策なので、ぜひ今日から
試してみてください。
目に厳しい冬の季節は、こうした日常的なケアで
乗り切りましょう!

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