医療雑学

飛行機でフライト中に体の中で起こっていること!(最終回)

■宇宙放射線に曝される!

例えば、ロンドンからニューヨークへのフライトだと、7時間のフライトでレントゲン検査と同等の放射線に曝されることになります。

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ロンドンからオーストラリアへ旅行するときの被ばく量を想像してください。

高度が上がり、地球の大気による保護も少なくなり、宇宙放射線被ばく量も増加します。 
 
 でも、心配ありません。

公式の被ばく限界量は、年間1ミリシーベルト(mSv)です(胎児にも適用されます)。

この被ばく量は、ロンドンからシンガポール、そしてメルボルンへ23回飛ぶことに相当します。

定期的に週10~20時間も飛ぶクルーなら、この被ばく量など簡単に超えてしまいます。

ビジネスであれレジャーであれ、平均的な旅行者であれば、これを理由に飛行機に乗るのを止める必要はありません。

以上、いかがでしたか?

飛行機でフライト中に起こっている、体の様々な反応について、理解頂けましたか?

これって、知っているのと知らないのでは大違いですよね!

これからの飛行機を利用した旅行、快適に過ごして下さい。

飛行機でフライト中に体の中で起こっていること!(その7)

■体内時計が狂う!

時差ぼけについては、きっとご存じかもしれません。

西から東へ飛ぶには、複数のタイムゾーンを移動し、昼間の時間が増えるため、体内時計がさらに狂うのです。

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脳は24時間周期ではなく、実際は25時間周期で活動するようになっています。

イギリスからオーストラリアやニュージーランドなどへ旅行するとき、時差ぼけを克服するのはさらに難しくなるでしょう。 
 
この解消には、搭乗前に体を慣れさせるのが有効です。

午後に昼寝をして、いつもより遅めに就寝するのです。

次回、最終回は「 宇宙放射線に曝される!」についてご紹介します。お楽しみに!

飛行機でフライト中に体の中で起こっていること!(その6)

■知覚を失う!

ある研究によると、高度では鼻の粘液の蒸発によって甘味と塩味を感じる能力が30%失われ、味覚と嗅覚の中枢も影響を受けることが明らかになっています。

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味蕾のおよそ3分の1は、機内食がミシュランの星からほど遠いことを考慮しても、フライト中に麻痺してしまいます。

これが、機内でトマトジュースを飲みたくなる理由です。

乾燥した空気のせいで、普段よりも塩味を感じにくくなっているのです。 
 
また、飛行機に乗っている時の湿度と気圧の変化によって、一時的に聴力も落ちてしまいます。

次回は「 体内時計が狂う!」についてご紹介します。お楽しみに!

飛行機でフライト中に体の中で起こっていること!(その5)

■筋肉の凝りを感じる!

長時間座っていると、筋肉や関節が張ってしまいます。

これが乗客がよく足首や脚が浮腫み、血液の貯留を起こし、さらに深刻な場合は、血栓ができてしまう原因です。

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血液循環を促進するには、フライト中に活動的に過ごすことが欠かせません。

頻繁に足首をほぐし、脚を動かし、さらには一時間ごとに機内後方でストレッチをしたり「機内ヨガ」をしたりするのも、血流を良くする良い方法です。

この様な運動は酸素レベルを上げるのにも役立ちます。

次回は「 知覚を失う!」についてご紹介します。お楽しみに!

飛行機でフライト中に体の中で起こっていること!(その4)

■いつもより喉が渇き、疲れやすくなる!

3時間のフライトで、最大1.5リットルの水分を失う可能性があります。

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機内の湿度は4%程度と低く、空気が循環しいるため、肌の水分はすぐに吸収されてしまいます。

口や鼻、喉の粘液分泌腺も乾いて、喉の渇きを感じ、爽やかな呼吸ができなくなります。 
 
脱水による影響については、言うまでもありません。

疲労感と集中力の低下を覚え、筋肉痛を起こす場合があります。

怠さについても、高度が上がると酸素レベルが低下することに起因しています。

これはスキーや登山のときと同じ感覚です。

キャビンは通常の大気圧の75%の気圧に保たれています。

血液内の酸素濃度の低下(「低酸素症」と呼ばれる)により、目眩や頭痛、吐き気、疲労を覚えることもあります。 
 
飛行機に乗っているときは、アルコールは避けましょう。

アルコールは水分補給の役に立ちません。

フライト中は、水分を多めに取ることがポイントです。

肌に水分を与える保湿剤を定期的に塗ってもよいでしょう。

次回は「筋肉の凝りを感じる! 」についてご紹介します。お楽しみに!
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