血管

血管を柔らかくする物質NO!(最終回)

■タンパク質と抗酸化物質が豊富な食事をとり、NO産出を助けよう!

NOの産生を増やすためには、食事も重要です。

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NOは、L-アルギニンというアミノ酸から作られ、同じくアミノ酸のL-シトルリンも密接に関連していることがわかっています。

アミノ酸はタンパク質の構成要素です。

タンパク質が豊富な食品をとることが重要で、L-アルギニンが含有される食品として、赤肉、魚、鶏肉、豆、大豆、ナッツがおすすめです。

また抗酸化物質はNOを保護することが分かっています。

抗酸化作用として働く栄養素は、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどで、タンパク質が豊富な食品と同様に、意識してとるようにしましょう。

さらに葉酸とαリポ酸もNOを増やすことに役立ちます。

タンパク質、抗酸化物質、葉酸やαリポ酸は、食品から十分な量がとれない時は、サプリメントを利用するのもいいかもしれません。

寒い季節は、動かないでじっとしていると血管力がどんどん低下していきます。

家でもできることから始めて、NO産生を増やして血管力を高めていきましょう。

血管を柔らかくする物質NO!(その2)

■筋肉を動かすことでNOの産生を増大!

NOは血管の内皮細胞から産生されます。

どのようなタイミングで産生が増えるかというと、血流が加速されるときです。

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血流が加速すると、NO産生に重要な酵素が働き、NOの合成を促します。

血流を加速させるには運動が効果的ですが、極寒の2月に外で激しい運動をがんばることはオススメできません。

しかし、NOの産生は簡単な運動でも可能です。

NOを産生する体操で、タオルを握って離すというハンドグリップ法が話題となりましたが、タオルを使わなくても、手のひらを合わせて力を入れて押し合って急に緩める、お腹や脚に力を入れてふっと緩めるなどでも、1日に数回行うことで産生を増加することができます。

力を入れる時間は5秒くらいから始めて徐々に長くしていきましょう。

体が慣れてきたら腹筋や背筋を始めるとさらに効果的です。

部分的な筋肉ではなく、体の表と裏の筋肉を使うことでより一層期待ができます。

日常生活の中でも、NOを増やす機会が多々あります。

寒い季節ですが、座ってばかりいないで積極的に歩きましょう。

寒い屋外に出る必要はなく、部屋の中でかまいません。

下半身の筋肉を動かし、座らない生活をすることがNOの産生を増やすことにつながります。

ふくらはぎは、「第二の心臓」といわれ、脚の血液を循環させ心臓に戻すポンプのような役割があります。

歩くことでふくらはぎを使い、NOの分泌を促します。

立ち止まった時にはかかとをあげてつま先立ちをすると、ふくらはぎの筋肉をより一層使います。

平らな床でデスクなどつかまるところがある安全な場所で、膝を曲げずにかかとを上げて、つま先立ちになります。

かかとを下ろしたら、今度はつま先の方を上げ、これを繰り返します。

これを1日2分程度4日間行った結果、NOの数値が変化したという研究報告もあります。

暖かい季節になったら、屋外で1日20分のウォーキングを行うことも効果的です。
 
次回、最終回は「タンパク質と抗酸化物質が豊富な食事をとり、NO産出を助けよう!」についてご紹介します。
お楽しみに!

血管を柔らかくする物質NO!(その1)

脳卒中や心筋梗塞を防ぐために、しなやかで柔らかい血管を保つこと、すなわち血管力を高める方法はいくつかありますが、NO(エヌオー:一酸化窒素)の産生を増やすこともその1つです。

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血管内で発生するNO(エヌオー:一酸化窒素)という物質は、血管を柔らかくすることが分かっています。

運動不足が気になり、運動能力に自信がなくなる中高年でも、簡単な日常動作でNOを産生させることができます。

NOの産生を増やす食事をとることで効果が高まります。

極寒の2月でも、暖かい家の中でできることから積極的に行い血管力を高めていきましょう。

■NO(一酸化窒素)の産生で血管力をアップ!
血管は加齢とともに硬くなり、しなやかさを失っていきます。

これは血圧が高くなる大きな原因の一つとして考えられています。

血管は平滑筋という筋肉でできているため、他の筋肉と同じように加齢ととともに硬くなっていきます。

そこで、血管力を高めることが重要となりますが、血管は腹筋や背筋などどの骨格筋と違い、マッサージやストレッチで伸ばすことが困難です。

脳卒中や心筋梗塞を防ぐために、しなやかで柔らかい血管を保つこと、すなわち血管力を高める方法はいくつかありますが、NO(エヌオー:一酸化窒素)の産生を増やすこともその1つです。

血管内で発生するNO(エヌオー:一酸化窒素)という物質は、血管を柔らかくすることが分かっています。

運動不足が気になり、運動能力に自信がなくなる中高年でも、簡単な日常動作でNOを産生させることができます。

さらに、NOの産生を増やす食事をとることで効果が高まります。

極寒の2月でも、暖かい家の中でできることから積極的に行い血管力を高めていきましょう。

ところで、NOとは何でしょうか?

窒素(N)と酸素(O)が結合した窒素酸化物は、古くから大気汚染の原因物質として知られているため、印象が悪いかもしれません。

ところが、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部薬理学教授のルイス・J・イグナロ博士らの研究で、体内で発生するNOは血管を柔らかくして拡張する物質であることが分かったのです。

ルイス博士らは、1998年にこの研究でノーベル医学・生理学賞を受賞しました。

次回は、「筋肉を動かすことでNOの産生を増大!」についてご紹介します。
お楽しみに!

毛細血管が消えていく「ゴースト血管」のリスク!(最終回)

■血流を上げることが重要!

年齢に関係なく忍び寄ってくるゴースト血管!

それを防止する基本的な対策は「血流アップ」を心がけること!

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血流を上げると、管だけになった毛細血管に再び血液が通うようになります。

また、毛細血管の内側の細胞同士の結びつきが強くなり、血液成分が漏れにくい、つまりゴースト化しにくい血管を作ることができます。

では、どの様にしたら血流を上げることができるのでしょうか?

血流アップに効果的かつ手軽な方法、それは「スキップ」なのです。

第2の心臓と呼ばれるふくらはぎを鍛えることで、全身の血流が上がります。

血流アップにはスキップが最も有功なのです。

スキップができない場合は、その場でかかとの上げ下ろしをするだけでも効果があります。

それでも難しいなら、腹式呼吸による深呼吸をお勧めします。

深呼吸でも血流は上がるのです。

毛細血管を「いたわる」食事もあります。

特に効果を期待できるのは、シナモンです。

シナモンに含まれる物質が毛細血管の細胞の接着力を上げ、『漏れ』を防ぐ働きにつながります。

スパイスの一つであるヒハツやルイボスティーなども、シナモンと同様の効果があります。

毛細血管は消えてゴースト化しやすい半面、すぐに血流を通せば復活させられます。

しかし、いったん毛細血管が消えてしまうと、新しく作ることは非常に難しいのです。

ゴースト化から消滅までのタイムリミットは正確には分かっていませんが、とにかく早めに対策を取らなければいけません。

生活習慣や食生活の改善で、ゴースト血管の進行は食い止められる可能性があるのです。

健康のバロメーターにもなる毛細血管の状態を良好に保つために、ゴースト化しない生活スタイルを心がけましょう。

毛細血管が消えていく「ゴースト血管」のリスク!(その5)

■生活習慣の乱れが影響!

「ゴースト血管は自覚症状がなく、あってもせいぜい冷え性くらいのもの。

様々な臓器での『異変』を感じたときには、かなり症状が進んでしまっている可能性が高いのです。

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実際にどのくらい「潜在患者」がいるのでしょうか?

ある調査で、20代から70代までの男女200人の被験者の協力で、毛細血管の状況を検査しました。

手の指先の毛細血管を専門の機器で解析することで、被験者の毛細血管の様子を数値解析したのです。

その結果、200人中21名が「ゴースト血管の危険あり」と判定されました。

どの世代にも満遍なく「ゴースト血管持ち」が確認され、20代でも70代より毛細血管の状態が悪い被験者がいました。

一般的に、少なくともおよそ1割から2割の人がゴースト血管の危険ありだと考えています。

若いからといって油断はできません。

早期のゴースト血管化は、老化を早め、重篤な病気にかかりやすくなるリスクを高める恐れがあります。


世代間で差があまりなく、若い世代にもリスク大の被験者がいたのは、生活習慣の乱れ、不摂生が原因なのです。

例えば、睡眠時間。

毛細血管は睡眠中に修復されますから、睡眠時間が短いと十分に修復されず、『漏れ』が多くなり、ゴースト血管につながります

食生活の乱れも大きく影響します。

その中でも、特に大きいと考えているのは『大食い』です。

過剰な糖を摂取した際に体内で生成される成分が、血管の細胞を傷つけ、『漏れ』を加速させてしまいます。

その結果、ゴースト血管が進行するのです。

次回、最終回は「血流を上げることが重要!」についてご紹介します。お楽しみに!
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