■動脈硬化の早期発見と予防!
腎動脈狭窄症の原因となる動脈硬化は、血管の老化現象の1つです。
血管の老化は30歳頃からすでに始まっています。
特に、脂質異常や高血圧、高血糖などの症状があると、動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こしやすくなります。
それだけに、定期健診などで「悪玉コレステロール値が高い」とか「血圧が高め」「血糖値が高め」などと言われた場合は、血管のどこかに動脈硬化が始まっている可能性があります。
●日常生活での、以下の症状には要注意!
・階段を上がると息切れや動悸がする。
・手足が冷えやすくなった。
・軽いめまいをときどき起こす。
・尿ににごりなどの異常がみられる。
また、動脈硬化の予防には、次のことを心がけましょう。
<動脈硬化を予防する生活習慣>
・血管の酸化、老化を促進するタバコをやめる。
・食事は腹八分目にし、血栓を予防するDHAを多く含む青魚(サバ、アジ、イワシなど)、血管の酸化を防ぐビタミンE(カボチャ、アーモンドなど)とビタミンC(赤ピーマン、イチゴ、キウイなど)をしっかり摂る。
・悪玉コレステロールや高血糖、高血圧を改善するウォーキングなどの有酸素運動を週に3日はおこなう。
・心疾患を防ぐ働きをもつ成長ホルモンの分泌を促進するため、夜ふかしせず、睡眠をきちんととる。
・血管を収縮させる原因となるストレスをためないように、趣味などで積極的に気分転換をする。